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ジャスミン米とは?タイ米・日本米との違いや美味しい食べ方・炊き方をご紹介します

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「香り米」とも呼ばれるジャスミン米は、炊き上がりに広がる甘く香ばしい香りが特徴的なタイ米です。

日本米とは異なるパラパラとした食感は、タイカレーやガパオライスなどのタイ料理と相性抜群。最近では輸入食品店やスーパーでも手軽に購入できるようになりました。

この記事では、ジャスミン米の特徴から美味しい食べ方、炊き方まで、香り豊かなジャスミン米の魅力を余すことなくご紹介します。

ジャスミン米とは?

タイ米(インディカ米)の一種であるジャスミン米。興味がある、または食べたことがあるけれど、どのようなお米か詳しく知らない…という方もいるのではないでしょうか。

ここでは、ジャスミン米の特徴や、日本米など他のお米との違いについて紹介します。

ジャスミン米はタイ米(インディカ米)の一種です

タイ米は粒が細長く、水分と粘り気が少ないのが特徴です。粘りが少なくパラパラしたタイ米は汁気の多い料理になじみやすく、カレーなどに混ぜながら食べるのに適しています。

そのため、タイをはじめとする東南アジアでは、日本のようにご飯だけをそのまま食べることは一般的ではありません。汁物にご飯を浸して食べたり、パラパラとした食感を活かしてチャーハンなどに仕上げて食べたりする文化があります。

タイ米の中でも香り豊かなジャスミン米は、スパイシーな料理と相性抜群です。トムヤムクンやグリーンカレーなどとの組み合わせは、まさに絶品といえるでしょう。

ジャスミン米が”香り米”と呼ばれる理由

ジャスミン米最大の特徴は、芳醇な香りです。炊き上がった瞬間にふわっと立ち上る甘く爽やかな香りは、ポップコーンやココナッツを思い起こさせる香ばしい香りです。

この香りはこのジャスミン米ならではで、日本米や一般的なタイ米にはない大きな魅力となっています。

なお「ジャスミン米」という名前の由来は香りではなく、米粒がジャスミンの花のように白いことから名づけられました。

ジャスミン米と他のお米の違い

ジャスミン米をより知るために、他のお米との違いも見てみましょう。

まず一般的なタイ米との違いです。一般的なタイ米は香りや粘りが少なくさっぱりした味わいで、一方のジャスミン米はより甘みや旨味、香りが豊かです。

次に日本のうるち米との違いです。日本米は炊き上がるとふっくら粘りがあり、米そのものに甘みがあります。一方、ジャスミン米は粘りが少なくパラパラした食感で、単体で食べるより他の食材と合わせることが多いです。

また、同じく「香り米」と呼ばれる「バスマティライス」とも違いがあります。「バスマティライス」はインドやパキスタンで生産されているインディカ米で、粒の形状がさらに細長く、ナッツのような力強い香ばしさが特徴です。

それぞれの種類に魅力があり、相性の良いお料理や食べ方が異なります。食べ比べてみるのも楽しいでしょう。

ジャスミン米のおいしい食べ方・楽しみ方 

ジャスミン米は、その香りと食感を活かして様々な料理に合わせることができます。特に相性が良いのは、やはり本場のタイ料理でしょう。

タイ料理のスパイシーで香り豊かな味わいを、ジャスミン米の甘い香りが引き立てます。パラパラとした食感は汁気の多い料理にもよく合い、最後まで美味しくいただけるのも魅力です。

ここではジャスミン米をさらに美味しく楽しめる食べ方を紹介します。ぜひ気になる組み合わせを試してみてくださいね。

タイカレーやスープと相性抜群

まずおすすめしたいのが、グリーンカレーやレッドカレーといったタイカレーとの組み合わせです。タイカレーは日本のカレーよりもさらっとしたスープ状のルーが特徴となっています。

パラパラしたジャスミン米は汁気を程よく吸いつつベチャっとせず、スープ感覚でさらりと食べられます。日本の粘り気ある白米でカレーを食べると水分を吸収してもったりとしがちですが、ジャスミン米は粘りが少ないため軽やかな食感です。

ジャスミン米にタイカレーをかければ、スパイスが効いたさらさらのルーがお米一粒一粒に絡みます。カレーの辛さとココナッツミルクのコク、そして香り高いジャスミン米がよく合います。

また、トムヤムクンのようなタイのスープ系料理とも好相性です。現地ではトムヤムスープにご飯を浸して食べることもあり、酸っぱ辛いスープに香り米の風味が合わさることでエスニック感が一層高まります。

ハーブや香辛料たっぷりのタイ料理とジャスミン米のペアリングは格別です。

ガパオライスやチャーハンにも最適

ジャスミン米は炒め物にもぴったりです。ホーリーバジルや唐辛子・調味料で味付けした豚肉や鶏肉と目玉焼きをご飯に乗せる「ガパオライス」は、スパイシーな味わいと、パラパラで素材とよく馴染むジャスミン米が相性抜群です。

また、タイ風チャーハン(カオパット)もジャスミン米の食感や味わいを活かすタイ料理の一つです。日本米でチャーハンを作ると水分が多くベチャッとしがちですが、ジャスミン米は水分が少なく油が回りやすいため、パラっとした軽い仕上がりを楽しめます。

ガパオライスやチャーハンは日本でも馴染みのあるお料理ですが、ジャスミン米を使うことで一気にタイ本場の味わいに近づきます。

ライスサラダで食べるのもおすすめ

あまり聞きなじみのない方もいるかもしれませんが、ライスサラダもジャスミン米を美味しく食べるおすすめのタイ料理です。

タイのライスサラダ「カオヤム」は、色鮮やかな生野菜やハーブ、柑橘類、干しエビ、チリなどを、ジャスミン米と混ぜ合わせて食べるタイ南部の家庭料理です。

ジャスミン米とハーブ類の爽やかな香りが絶妙に合わさり、ヘルシーながら満足感のある一品です。

ジャスミン米の炊き方・美味しく炊くコツ

続いて、家庭でのジャスミン米の炊き方を解説します。日本米とはいくつか異なるポイントがあるため、初めてジャスミン米を炊く際は事前に確認しておきましょう。

ここでは、ジャスミン米を美味しく炊くコツを、炊飯器・鍋で炊く方法ごとに紹介します。

ジャスミン米を美味しく炊く準備

はじめに、ジャスミン米を美味しく炊くための準備を紹介します。

まず、お米の研ぎ方です。日本米では無洗米ではない限りしっかり研ぎますが、ジャスミン米は基本的に研ぐ必要はありません。気になる場合は1〜2回、水ですすぐ程度にとどめましょう。

日本米のようにしっかり研ぐと、ジャスミン米が持つ香りが流れ落ちてしまうため、軽くすすぐ程度に留めるのがコツです。

また、炊く際の水加減にもコツがあります。ジャスミン米は日本米ほど水を吸収しないため、水の量は米と同量〜1割増し程度と少な目で炊くと、パラッとした炊きあがりになります。

水を吸収しないため、浸水も不要です。長く水に浸けると米粒が割れやすくなるほか、食感が損なわれてしまいます。

ジャスミン米を炊飯器で炊く方法

ジャスミン米は炊飯器で手軽に炊くことができます。基本的に手順は日本米と同じですが、前述のとおり研ぎすぎないことと水加減に注意しましょう。

炊飯器で炊く手順は以下のとおりです。

1.軽くすすぐ:水をくぐらせて汚れを落とす程度に、さっとすすぎます。
2.水加減を調整:炊飯器の内釜に米と、米と同量〜1.1倍程度の水を入れます。
3.すぐに炊く:浸水させず、準備ができたらすぐに炊飯器のスイッチを入れます。
4.蒸らす:炊き上がったらフタを開けずに5~10分程度蒸らします。
5.完成:フタを開ければ、ジャスミン米特有の甘い香りがふわっと広がります。

以上のように、日本米を炊く感覚で調理可能です。研ぎ方と水加減さえ気を付ければ失敗しにくく、炊飯器のフタを開けた瞬間に広がる甘い香りを楽しめるでしょう。

ジャスミン米を鍋で炊く方法(湯取り法)

本格的により美味しく炊きたい方向けに、タイで一般的な鍋で炊く方法(湯取り法)も紹介します。これはパスタを茹でるようにお米を一度湯で茹でてから蒸らす方法で、タイ米特有のパラパラ食感を活かしつつふっくらと仕上がります。

鍋で炊く手順は以下のとおりです。

1.お湯で茹でる:大きめの鍋にたっぷり湯を沸かし、沸騰したら洗ってすすいだジャスミン米を投入します。米がくっつかないよう時々かき混ぜながら、7〜8分程度茹でましょう。
2.湯切りする:茹で上がった米をザルにあけ、しっかり湯切りします。
3.蒸らし炊き:茹でた米を再び鍋に戻し、フタをして弱火にかけます。鍋底からパチパチと音がするまで加熱し、水分が飛んだら火を止めて10分程蒸らしてください。

日本では「お米を茹でる」という文化に馴染みがなく驚くかもしれませんが、一度試すとその仕上がりの違いにきっと驚くはずです。

タイでは一般的な調理法で、香り米の風味と食感を最大限に引き出せます。

ジャスミン米の入手方法と選び方

ジャスミン米は輸入食品店から大型スーパー、通販サイトなど様々な場所で販売されており、以前に比べて格段に手に入りやすくなりました。

ここでは、ジャスミン米の入手方法や選び方のポイント、そして香りを保つための保存方法を紹介します。ご自宅でジャスミン米を楽しみたい方は、ぜひご参考にしてください。

ジャスミン米を購入できる店・売り場

出典:オンラインストア限定 タイ ジャスミンライス(ゴールデンフェニックス) 5kg – カルディコーヒーファーム オンラインストア

ジャスミン米は輸入食品を扱うお店や通販で入手できます。カルディコーヒーファームや成城石井などの輸入食材店、アジア食材の専門店などで袋詰めのものが販売されています。

また、大型スーパーの米売り場にも置いてある場合があります。

日本で人気の銘柄としては、タイのゴールデンフェニックスが生産するジャスミン米が知られています。品質の良さから高級ジャスミン米の代表格となっており、多くの輸入食材店で取り扱われています。

店頭で見つからない場合は、Amazonや楽天市場など大手通販サイトでもジャスミン米が購入できます。通販では容量や銘柄の選択肢も広く、気軽に購入できるでしょう。

選ぶ際のポイントと保存方法

ジャスミン米を選ぶ際には鮮度と香りに注目しましょう。香り米は収穫から時間が経つにつれて芳香成分が飛んでしまうため、新米に近いほうが香り高いとされています。袋を開封した瞬間に甘い香りがしっかり感じられるのが理想です。

また、開封後の保存方法も香りを保つ上で重要なポイントです。保存の注意点は以下のとおりです。

・密閉できる容器に移し替える(密閉瓶やジッパー付き袋など) 
・直射日光の当たらない涼しい場所で保管する 
・可能であれば野菜室など冷蔵庫での保管する
・冷蔵庫内でもしっかり密閉して他の食品への香り移りを防ぐ

ジャスミン米はその芳香ゆえに他の食材のにおいが移りやすく、高温多湿下では虫やカビも発生しやすくなります。密閉容器に入れておけば半年程度は品質を保てますが、香りを最大限楽しみたいならば早めに使い切るのがおすすめです。

少量パックを買って美味しいうちに食べ切るか、大容量なら小分けして保存するなど工夫するとよいでしょう。

タイ料理店なら本場タイ料理とジャスミン米を楽しめる

せっかくなら本場のタイ料理と一緒にジャスミン米を楽しみたい、という方は、日本国内のタイ料理レストランを利用するのもおすすめです。

タイ国商務省国際貿易振興局が与える基準認定マーク「タイ・セレクト」は、日本にありながら本場のタイ料理を提供するレストランに対し、種類、装飾、料理の質、サービスの優秀さ、シェフの技術などに基づき評価を行ったものです。

タイ・セレクトに認定されたレストランは、タイ国政府商務省の厳しい審査に合格した選りすぐりの店舗ばかりです。

本場のタイ料理を楽しみたい方は、以下のページからお近くのタイ・セレクト認定店を探してみてくださいね。

\タイ・セレクト認定店を探す/

まとめ

ジャスミン米は、甘く香ばしい香りとパラパラとした食感が特徴のタイ米です。タイカレーやガパオライス、チャーハンなど、本場のタイ料理との相性は抜群です。

日本国内でも入手しやすく炊き方も簡単なので、日本米とは一味違う魅力を持つジャスミン米を、ぜひご家庭でも楽しんでみてくださいね。